我が家の3人の子供たち。
生まれてからも3人それぞれ個性が違うけれど、生まれる前も三者三様でした。
3人産んでも、一人ひとり違うから慣れることはなかったなぁと思います。
ただいろんなパターンの出産があることを知るのは、心の準備にもなりますし、これから出産する妊婦さんにとっては気になるところだと思います。私も妊娠後期はいろんな人の出産レポを読みまくっていました。なので私も子供たちの出産の様子を綴りたいと思います。
1人目の出産は2011年、暑い夏のことでした。
Contents
予定日超過
全く開かない子宮口
1人目は8月下旬の出産予定だったので、いよいよ臨月に入った頃は毎日が汗だくだくの夏でした。
検診も1週間に1回になり、毎週通うのですが、毎回言われるのが「開いていない」。
そう子宮口がまったく開いていかないのです。
臨月に入ると個人差はありますが、子宮口が1センチ~2センチと開いていきます。
それに臨月に入ると「赤ちゃんも下がって来て、胎動が感じにくくなる。」とも言われますが、私の場合、めっちゃ胎動感じてました!
赤ちゃんの位置もさほど下がらず、「赤ちゃんの位置まだ高いねぇ」などといろんな人から言われ、どんどん焦りと言うか、不安が増していきました。
子宮口を開かせるためにやったこと
産院の先生からは、とにもかくにも動きなさい。歩きなさい。と言われていたので、毎日ひたすらウォーキングです。
と言っても8月なので、日中に歩いたら暑さで倒れてしまいます。なので早朝6時前から1時間30分。夕方6時くらいから1時間30分。毎日3時間ひたすら歩きました。
そして日中家の中では、雑巾がけしたり、スクワットしたり、階段の昇り降りしたり、またラズベリーリーフティーも飲みましたし、とにかく子宮口が開くと言われていることをやり続けました。
予定日超過
そんな努力もむなしく、検診に行くたびに開いていないと言われ、体重管理も含めてもう自分のしてはこれ以上出来ないくらいのことをしていたので、結構ストレスもマックスに。
この時期が一番しんどかった…
そして予定日3日前の検診で、「少し開いたかも、指の先くらい」と言われ、またしても落ち込む。だって指の先って。1センチとか数値化も出来ないくらいかい!とショックでした。
そして次の検診で子宮口を開かせる処置をすると言われ、検診の日にラミナリアなるもの入れてもらい、それで何とか1センチ開きました。
この時点で予定日を4日超過。
私が通っていた産院は、医療の介入を出来るだけ控えた自然な分娩をモットーとしているところ。私自身出来るだけ自然分娩を希望していたこともあり、帝王切開という選択肢は、まだこの時点では出て来ていませんでした。
入院
早朝に破水
予定日を5日過ぎた早朝4時くらい。何だかお股のあたりに違和感を覚えて目が覚める。
もわ~っと生ぬるい感じ。
生理の時の出血のような感じで、ドキッとしてパンツを見てみると出血ではない。
「えっ何これ?まさか破水?」
で慌ててネットで検索。
いろいろ見て、おそらく破水だろうけど、何せ初めてのことで確信が持てない。
私の場合は、1回ドバっと出て、その後1回ちょろっと出ただけ。
破水と尿モレの見分け方で「自分の意志で止められるか」というのがよく書いていてあったのだけど。自分の意志で止めるも何も、それきりもう出てこないのだから止めようがない。
でもアンモニア臭でもないから、破水だと思うのだけど、まだ4時だし、とか訳の分からない気を遣って産院に電話も出来ず。
よく考えたら、夜勤の人が起きているのだから遠慮せずにさっさと電話すればよかったと、今となっては思います。
そして何だかんだで5時くらいになってから、電話すると、「今すぐ来てください!」とのこと。急いで産院に行きました。
そのまま入院
で産院に着いて診てもらったら、破水でした。
破水していると細菌に感染するといけないので、薬を飲んで基本的には安静にしています。
その時点で子宮口は2センチほど開いていましたが、まだまだ全然なので、「破水してなかったら階段の昇り降りしてもらうのになぁ~」と助産師さんに言われながらも、入院。
しかし、待てど暮せど、一向に陣痛の来る気配もなく。
とりあえず旦那さんにも連絡しておいたので、昼過ぎには到着し、しかしすることもなく旦那と病室で過ごします。この日はきっちり3食の病院食を頂きました。
入院2日目 陣痛促進剤の投与
破水してから24H が経過し、それ以上は感染のリスクがアップするため、陣痛促進剤を投与することに。最初は錠剤でした。
錠剤なので、飲んですぐに陣痛キタ――――!と言うことはなく、しばらくしてからジワジワと生理痛のような痛さがやってきます。
まだまだこの時点では全然耐えられます。
その後、時間の経過とともに痛みも強くなって来て、耐えようとしてもツラくなってきます。
先生もNSTの線を見に来て、よし順調だとのこと。
痛いけれど、順調なら頑張らねば!とベッドの横の壁に手をついて痛みを逃しつつ頑張ってました。
が!ここでまさかのハプニングがあり、陣痛が遠のく…ひゅるり~(悲)
ハプニングって?
旦那さんの家族が全員お見舞いに来たのです!!
いや、決して仲が悪い訳ではなかったのですが、それでも陣痛来てる時にお見舞いって!!
心配してくれるのはありがたいのですが、物凄い形相で耐えてる訳ですよ。しかもテレビみたいに「いたぁ~~い~」なんてかわいい声なんかじゃなくて「いだぁあああいーだぁーーい」みたいな濁音いっぱい付いてる訳ですよ。
そんな姿晒したくないじゃないですか?
最初は待合室で待ってたんだけど、結局病室に入って来て、家族(兄弟も!)4名ずらっと並ばれて、私は陣痛の波が来た時に、必死で耐えました。
早々に、顔だけ見たら、帰ってくれることを願って、耐えました。
結果1時間近くは居ましたね。
なんかみんな帰った後、どっと疲れて、なんか言葉に出来ない感情が沸いてきて、
「陣痛来てんのに、なんで旦那の家族に気を遣わなければいけないんだ?」
なんかすっごい堪えようのない怒りが沸いてきて、それ通り越して悲しくて、泣けました。
そして、陣痛遠のく。
何が原因かはわかりません。
旦那さんの家族が来なくても陣痛は遠のいていたのかもしれません。でもそうだったとしても、もう少し配慮が欲しかった。
そして一日に飲める錠剤の量を飲んだしまったので、今日はいったんお仕舞いにして、明日種類を変えて、再度促進剤をやりますとのこと。
先生もいい感じで波が来てたんだけどな~と首をかしげながら病室を出ていきました。
入院3日目 再び陣痛促進剤の投与
一夜明けて、再び陣痛促進剤の投与。
今日は錠剤ではなく、点滴で投与するとのこと。昨日のよりも強いらしい…
さすがは点滴、直に体に入れるから、割とすぐに効いて来ます。波が来ます。
この日はさすがに食欲もなく、むしろそんなもん見せんな!って感じで旦那さんに食べてもらう。水分とかゼリーとか、食べやすいものだけ口にしていました。
「ふん、ぬ、うぉ~~~~」という物凄い痛みが来ます。NSTの波を見ていてだんだん針が山を描き始めると「ふん、ぬ」と言う感じで痛みが始まって、頂点にくると「うぉ~~~~~」と言う感じで、もう思いっきり壁を押さないと耐えられません。
旦那さんには腰を押してもらうのですが、「そんなに強く押していいの?」って旦那さんがビックリするくらい。もっと強く押して~と言う感じです。
しかし途中で内診してもらうも、8センチから進まず。
そのまま夜中も陣痛に耐えます。
この時の旦那さんはいろいろやらかしてくれて、今でも恨みつらみがあるのですが、それはまぁ別記事で。
1人痛みを逃して耐えた夜でした。
出産
一夜明けて
結局8センチからは進まず。
赤ちゃんも下がりきってなくて、吸引分娩とか鉗子分娩とかも出来ず。しかも破水してから3日が経ってるので、これ以上は、とのことで。帝王切開に切り替えることに。
そこからは早かったです。
手術室に入って、麻酔注射して、効いてきたのかな?と思っていたら、
おぎゃ~~~~~~~ぁ~~~~
元気な産声が聞こえて来て、助産師さんが見せてくれました。
長かった、けれど、あっという間だった。
そんな私の1人目の出産でした。
ちなみに助産師さんが計測していて、頭位がすっごくおっきかったみたいで、「そりゃ降りてこない訳だわ~」と助産師さんたちが話していました。
帝王切開を経験して
破水から丸3日かかっての出産。
しかも破水~陣痛促進剤~帝王切開と、いわゆるフルコースになってしまいましたが、私としては、
「どうせ切るならもっと早く切ってくれたら苦しまなかったのに」とか、
「結局、全部やることになって損した」とか、
そんな感情は全く沸いてこず、ギリギリまで帝王切開の判断を待ってくれた先生に感謝だし、
最終的には帝王切開になったけど、赤ちゃんと一緒になってがんばってこれた満足感のようなもので、全く後悔のない出産でした。
でも友達に話したら、「痛い思いして可哀想」とか「ツラかったね」と言われることが多く、私を気遣っていてくれるのは有り難いけれど、そういう感じじゃないんだけどな~と悶々としていたら、
後日、新生児訪問に来た助産師さんに、
「う~ん、もうやるだけやって後悔はない!って感じね」とサバサバっと言われて、まさにそうなんです!と言う感じでした。