妊娠・出産

【出産レポ裏話】陣痛中の困った旦那さん!寝てただけじゃなかった!

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破水から始まった1人目の出産は、丸3日もかかりました。

里帰り出産だったので、旦那さんと私の母が日中は付き添ってくれていたのですが、

産院では、「面会時間を過ぎての付き添いは1人。」と決まっていて、面会時間が終わる頃に、どちらに残っているか決めなければいけませんでした。

当時、やっぱり夫婦で力を合わせてやっていきたい。と思っていた私は迷わず旦那さんに残ってもらうことにしました。

タイムマシンがあれば、あの頃に戻って自分の頭をぶん殴ってやりたい。

「理想は捨てろ」と。

陣痛促進剤が効いてきた、その夜の事です。(レポはこちら)

 

Contents

19時~

陣痛促進剤が効いてきて、5分間隔くらいになってきていました。

 

痛みが来ると、私はベットの上で横向きに寝て、手は壁について思いっきり押すか、柵を掴んで思いっきり握るかして、痛みを逃していました。

 

旦那さんには、「押して~」という私の叫びと共に、腰を思いっきり押してもらうのが、ちょうどよく、こんなに強く押していいの?って言われるくらい強く押してもらっていました。

 

痛みが引いている時は、(とていっても5分間隔くらいだと、あっという間ですが)お茶を取ってもらったり、陣痛間隔の記録とかを旦那さんはしていました。

 

この陣痛感覚の記録なんて、頼んでもいなかったのですが、記録好きな旦那なので、1人で時間はかってノートに記録していました。

 

21時~

引き続き5分間隔

 

途中、婦長さんの内診があるものの、

「まだ子宮口は開いていない。本格的な陣痛は日が変わってから。出産は早くても夜明け頃からでしょう。」

と長年の経験から、きっと適格で間違いのない、けれど残酷な現実を突きつけられる。

 

これだけ痛いのにまだ本格的じゃないんだ…

早くても夜明けなんだ…

 

そんな私とは裏腹に、まだ生まれないんだと思った旦那さんは、緊張の糸が切れたようで、このあたりから、陣痛の間に持って来ていた雑誌や本を読みだす。

 

確かに長時間になって、暇なのもわかるけど、雑誌って…

 

って思うものの、文句も言わず。

 

23時~

この頃から3分間隔くらいになってきて、2回に1回は強い痛みがくるように。

 

強い痛みの時は旦那さんに腰を押してもらわないと、耐えられないくらいになってきました。

旦那は雑誌を読み終わり、次なる本へ。

 

いったい何冊持って来てんだ!って感じ。

 

3分間隔って言ってもさ、3分経ったら突如痛みが来て、また突如痛みがなくなる訳なけじゃないんだから、徐々に痛みが来て、徐々に痛みが引いていくんだから、3分って言っても体感的にはもっと短い訳で。

 

それを痛みが引いてきたって言ったからって、さっと腰から手を離して本読まれてもね。

 

しかも本を読み出してから、「痛くなってきた!」って私が言ってもすぐに置かなくなってきて、これが一番イラッときました。

 

そりゃあ読んでたら切りのいいところで読み終えたいのかもしれないけどさ、生命の誕生につながる人生において数回のシーンですよ?

 

そういう場面で私より雑誌とか本が大切な訳ですか?

 

 

この様子にイラッとするも、こんな状況でケンカもしたくないので旦那には言わずに我慢。

 

1時~

旦那は次第に眠気がやって来たようで、

私が「押して!」って言っても、椅子から移動するのが緩慢になって来る。

 

そして、同じことの繰り返しにいい加減飽きてきたようで、

ついに私の腰を押しながら片手で読み始めた!

こっちが初めて経験する痛みで苦しんでる時に、片手間ですか?

 

 

元々腰を押す時は、両手ではなく、片手でだったから、空いてる片手で何をしようと文句はないと言えばないのだけれど、それってひどくない?

 

それにやっぱり気持ちが半分そっちに行ってるから、腰を押す力も弱くなってる。

 

なんかイライラ通り越して、だんだん悲しくなってくる。

 

3時~

旦那はウトウトし始めて、私が「押して!」って言っても、もう「あ、う~」と半分夢の中で、椅子から立ち上がって来るにも時間がかかって、もう痛みに間に合わない。

 

もうええわ。

と完全に諦めた。

 

もう陣痛の波が来ても、旦那には言わず、1人で壁を押して痛みを逃す。

 

しかし個室だったこともあり、「ううう~」とか「いだぁい~」という声は自然と出てしまっていたのだけれど、その声に寝ている旦那が「うう~」と反応する。

どうやら私の声がうるさくって寝苦しい様子。

 

なんかさ、私が悪いの?

寝ていて無意識かもしれないけど、そんな寝苦しそうに、迷惑そうにされたらこっちが悪いような気がしてしまう。

 

次第に声を出すのも我慢するようになってきて、

そうすると、壁を押すだけじゃ耐えられなくなって、

 

ついには旦那の寝苦しそうな声に耐えかねて、

トイレで痛み逃しすることに…(この時はNSTのモニターは付けていませんでした)

 

しばらくトイレに居てたら、完全に熟睡するやろうから、そのころを見計らって病室に戻ろうと。

 

真夜中のトイレで、

もちろん声なんて出せず、

ひっそりと痛み逃しすることになるなんて。

 

まさかこんな状況になるなんて…

 

4時~

しばらくしてから病室に戻ると、旦那は熟睡。

その後、助産師さんが見に来た時も、熟睡。

恥ずかしかった…

助産師さんが、苦笑しながらアクティブチェアーを持って来てくれました。

 

このアクティブチェアー、

旦那が腰を押してくれているから、要らないねって持って来てもらってなかったんです。

それが使ってみたら、想像以上にいい!

こんなことなら旦那なんてとっとと寝かして、

アクティブチェアーを持って来てもらったら良かった、と心底後悔。

 

そして、旦那さんは朝までぐっすり眠りました。

 

振り返って

私より1年早く出産していた友達が、

「出産の時に旦那なんて要らないよ~役に立たないよ!」って聞いていたのです。

でもその時、まだ新婚さんでピュア(笑)だった私は、

「妊娠も、出産も夫婦で力を合わせて乗り越えていきたい!」って思っていたのです。

 

あっけなく消えた幻想でした。

 

確かに旦那さんは長時間付き添ってくれて(寝てたけど)、

腰を押してくれて(本読んでたけど)、

よくがんばってくれたとは思います。

 

なかなか妊娠のツラさも、出産の壮絶さも、男の人に共感を求めるのは難しいですね。

妊娠・出産であてにしていいのは、同じ経験のある女性です。

 

旦那がぐっすり寝た翌日、朝から来てくれた私の母は、

陣痛の痛みがある時だけじゃなく、痛みが引いてる時も、ずっと腰をさすっていてくれました。「がんばれ~がんばれ~」と言いながら。

もちろん旦那さんの腰を押す力にはかなわないけれど、その気持ちが嬉しくって、痛みがどんなにツラくっても頑張ろう!って思えたのです。

 

もちろん2人目の出産からは、旦那はあてにするのは止めたのは言うまでもありません。

ということで、寝てただけじゃなく、本まで読んだ旦那さんでした。







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